県展(けんてん)は、各都道府県で開催され、自治体や教育委員会、美術館、地域新聞社など非美術団体が主催する美術公募展である。該当の地域在住者、出身者のみに出品資格がある場合が多いが、山形県・神奈川県・岐阜県・奈良県では地域的制約を設けていない。年一回開催されるのが一般的だが2回開催される県もある「県展」が正式名称であるのは4県のみで、多くは愛称として使われるか「○○県美術展(県展)」のように副題として使用される場合が多い。また、都道府県を対象にした美術展でも公的な支援なく美術団体が主催するものは「県美展」と呼ばれる傾向がある(山形県、鹿児島県が例外的。県主催で名称が県美展)

各展覧会の特徴

自治体主催の芸術祭の一部門としての美術展も以下の表に加えた。

  • 北海道は道展、全道展等の地域に根ざした公募展があるが自治体などの非美術団体が主催する全道公募展は存在しない。
  • 岩手芸術祭美術展は岩手芸術祭の一部門で、岩手芸術祭は美術展のほか文芸部門、音楽コンクール、舞踊公演、演芸も含まれる。
  • 宮城県芸術祭は絵画、彫刻、工芸等美術展のほか文芸部門、音楽コンクール、舞踊公演も含まれる。
  • 山形県総合美術展は「県美展」と呼ばれている。
  • 茨城県芸術祭は美術展のほか音楽、文芸部門がある。
  • 栃木県芸術祭は美術展のほか文芸部門、音楽・演劇等のホール部門、茶華道部門がある。
  • 東京都は都展、美術の祭典・東京展等の都の名称を冠する公募展はあるが、自治体が支援する公募展は存在しない。
  • 石川県では現在県展に相当する展覧会は行われていない。
  • 福井県は「県美展」と呼ばれる福井県総合美術展があるが、県などは主催していない。
  • 長野県は、1945年の秋、全信州美術展として誕生。1946年、美術団体「信州美術会」発足となった。1948年からは第一回長野県美術展覧会(県展)と展覧会の名称が変わった。
  • 山梨県はやまなし県民文化祭の一部門。
  • 静岡県(ふじのくに芸術祭)は美術部門のほか文学部門、音楽・舞台芸術部門、生活文化部門がある。
  • 愛知県では現在県展に相当する展覧会は行われていない。
  • 京都府では現在県展に相当する展覧会は行われていない。
  • 大阪府では現在県展に相当する展覧会は行われていないが美術展を主催する市や市立美術館がある。(全関西美術展、吹田市展)
  • 鳥取県では4会場を巡回するが日南会場(日南町美術館)では選抜展となる。
  • 愛媛県では年2回(春季、秋季)行われる。
  • 熊本県では熊本県美術協会展(県美展)が地域に根ざした公募展であるが自治体が支援する公募展は存在しない。
  • 鹿児島県では県美展と呼ばれている。

注釈

出典

外部リンク

  • 青森県
  • 岩手県文化振興事業団
  • 宮城県芸術協会
  • 山形美術館
  • 福島県総合美術展覧会(県展) - 福島県ホームページ
  • 各種様式|公益財団法人群馬県教育文化事業団
  • 神奈川県美術展について - 神奈川県ホームページ
  • 神奈川県美術展 図録アーカイブ
  • 長野県美術展
  • 奈良県美術展覧会/奈良県公式ホームページ
  • 和歌山県美術展覧会(県展) | 和歌山県
  • 鳥取県美術展覧会/とりネット/鳥取県公式サイト
  • 公益財団法人 佐賀県芸術文化協会
  • 長崎県美術展覧会-県展- トップページ
  • 大分県美術協会
  • 鹿児島県美術協会

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