シルヴァノ(Silvano、星運來)とはドイツで生産された競走馬および種牡馬である。シルヴァーノと表記される場合もある。ドイツ、香港、シンガポール、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国、オーストラリアの6ヶ国の競馬場で走り、ドイツ調教馬として初めてアメリカ合衆国のG1競走に勝利した。主戦騎手はアンドレアス・スボリッチが務め、11戦で4勝しそのうちG1競走を2勝している。2001年ドイツ年度代表馬。
経歴
1998年(2歳) - 2000年(4歳)
競走馬デビューは2歳時で、デビュー戦で初勝利を挙げた。その後休養をはさみ3歳春に3戦して2勝(うち重賞競走1勝)し、ドイチェスダービーとドイツ賞に出走したがそれぞれ4着で、G1戦線ではあと一歩という成績だった。
休養後古馬となり、ドイツ国内の重賞戦線で2着、1着、3着と安定した走りをみせ、再度休養をはさみ12月には国外遠征を行い香港ヴァーズに出走したが5着だった。
2001年(5歳)
この年は各国の競走を走り、3月のシンガポールカップ、4月のクイーンエリザベス2世カップ、8月のアーリントンミリオンの3つの競走を制し、3月のドバイシーマクラシックではステイゴールドとファンタスティックライトに続く3着、8月のマンノウォーステークスでもウイズアンティシペイションの2着になるなど各国のG1戦線で活躍し、この年のドイツの年度代表馬に選ばれている。12月の香港カップでアグネスデジタルに敗れて11着となったのを最後に競走馬を引退した。
種牡馬時代
2002年より生まれ故郷のフェアホフ牧場で種牡馬となった。その後南アフリカ共和国でも供用されている。
日本には2008年現在競走馬としての産駒は輸入されていないが、2008年のエリザベス女王杯に産駒のフェアブリーズがドイツから出走し、単勝10番人気で16着だった。
2021年8月に死亡したことが発表された。
おもな産駒
- 2003年生
- Fair Breeze / フェアブリーズ(2007年ヘッセンポカル、2008年アレフランス賞、コリダ賞)
- 2004年生
- Mi Emma / ミエマ(2007年シュトゥッテン賞)
- Kings Gambit / キングズギャンビット(2008年サウスアフリカンクラシック、サウスアフリカンダービー)
- 2005年生
- Aslan / アスラン(2009年サマーカップ)
- Martial Eagle / マーシャルイーグル(2013年J&Bメット)
- 2006年生
- Field Flower / フィールドフラワー(2009年ケープフィリーズギニー)
- Bold Silvano / ボールドシルヴァノ(2010年ダーバンジュライ、2011年マクトゥームチャレンジラウンドII)
- Flirtation / フラーテーション(2010年サマーカップ)
- 2007年生
- Seal / シール(2011年サウスアフリカンダービー)
- 2008年生
- Heavy Metal / ヘヴィーメタル(2013年プレジデンツチャンピオンズチャレンジ、ダーバンジュライ)
- 2009年生
- Vercingetorix / ウェルキンゲトリクス(2014年ジェベルハッタ)
- Wavin' Flag / ウェイヴィンフラッグ(2014年ゴールドカップ)
- 2010年生
- Lucky Speed / ラッキースピード(2013年ドイチェスダービー)
- 2012年生
- Silver Mountain / シルヴァーマウンテン(2015年ケープフィリーズギニー)
- Marinaresco / マリナレスコ(2016年チャンピオンズカップ、2017年ダーバンジュライ)
- 2013年生
- Orchid Island / オーキドアイランド(2017年サウスアフリカンフィリーズクラシック)
- Al Sahem / アルサヘム(2017年サウスアフリカンダービー)
- 2015年生
- Hawwaam / ハウワーム(2019年サウスアフリカンクラシック、プレミアズチャンピオンズチャレンジ、デイリーニュース2000、2020年ホースチェスナットステークス、チャンピオンズチャレンジ)
- Silvano's Pride / シルヴァノズプライド(2019年ウーラヴィントン2000)
- Zillzaal / ジルザール(2019年サマーカップ)
- 2016年生
- Summer Pudding / サマープディング(2020年サウスアフリカンフィリーズクラシック、ウーラヴィントン2000、サマーカップ、2021年エンプレスクラブステークス)
- 2017年生
- Sparkling Water / スパークリングウォーター(2022年ダーバンジュライ)
血統表
半弟、Sabiango / サビアンゴ(2001年アラルポカル、2003年ドイツ賞、種牡馬)
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post




