溱州(しんしゅう)は、中国にかつて存在した州。唐代から宋代にかけて、現在の重慶市綦江区一帯に設置された。
概要
642年(貞観16年)、唐により溱州と栄懿・扶歓・楽来の3県が置かれた。670年(咸亨元年)、楽来県が廃止された。742年(天宝元年)、溱州は溱渓郡と改称された。758年(乾元元年)、溱渓郡は溱州の称にもどされた。溱州は江南西道に属し、栄懿・扶歓の2県を管轄した。808年(元和3年)、珍州が廃止されると、夜郎・麗皋・楽源の3県を併合した。
宋のとき、溱州は重慶府の羈縻州となり、栄懿・扶歓の2県を管轄した。
脚注




