宮地神社(みやじじんじゃ)は、熊本県熊本市南区城南町に鎮座する神社である。通称 七所宮 (しちしょうぐう)として知られる。旧社格は郷社。

由緒

770年(宝亀元年)、阿蘇大宮司が勧請した。1183年(寿永2年)、源頼朝が関東永池より八幡神を勧請し、主祭神として7柱の神を祀るため 七所宮 と称し、隈庄城の鎮守として崇拝を受けてきた。

戦乱の影響などで衰退したが、加藤清正公、細川重賢公らにより再建・修築された。楼門は江戸時代末期に建立されたもの。

1868年(明治元年)に宮地神社と改称。1882年(明治15年)郷社に列した。1975年(昭和50年)、鎮座1200年祭を斎行した。

御祭神

  • 一宮 - 健磐龍命(阿蘇神社の主祭神。神武天皇の御孫)
  • 二宮 - 八幡宮(応神天皇)
  • 三宮 - 八井耳玉命(甲佐大神)
  • 四宮 - 速瓶玉神(国造大神)
  • 五宮 - 金凝神(綏靖天皇)
  • 六宮 - 新彦神(田鶴原大明神)
  • 七宮 - 雨宮大神(四宮・速瓶玉神の妃)

例祭日

  • 10月15日

寓話

  • 七所宮の夜泣き貝
雨が降る日、神社の境内にある楠に小さな巻貝が現れる。その巻貝を子供の枕の下に敷くと、子供の夜泣きが止まると言われている。

出典

参考文献

  • 下益城郡教育支会編『下益城郡誌』1922年(名著出版復刻、1973年)
  • 城南町誌編纂会編纂『城南町誌』下益城郡城南町、1965年、887-888頁
  • 日本歴史地名大系44『熊本県の地名』平凡社、1985年、622-623頁

外部リンク

  • 宮地神社(七所宮) - 熊本県神道青年会

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