リュボーフィ・イヴァノヴナ・イリュシェチキナ(ロシア語: Любо́вь Ива́новна Илю́шечкина, ロシア語ラテン翻字: Lubov Ivanovna Iliushechkina, 1991年11月5日 - )は、ロシア出身、カナダの女性フィギュアスケート選手(ペア)。パートナーはシャルリ・ビロドー、ディラン・モスコビッチ、ヤニック・ココン、ノダリー・マイスラーゼなど。
2009年世界ジュニア選手権優勝。2008年ジュニアグランプリファイナル優勝。
経歴
4歳から5歳の時にかけてスケートを始める。2006年、コーチからペア転向を打診され転向を決意、モスクワに拠点を移した。
2007-2008シーズン、世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得、翌年には金メダルを獲得した。2008-2009シーズン、出場したジュニアクラスの試合では全て優勝した。ロシア選手権で3位、ヨーロッパ選手権で5位となり、世界選手権の代表に選ばれるも、マイスラーゼの手の靭帯の怪我により出場を辞退した。
2010-2011シーズン、グランプリシリーズではスケートカナダで優勝。中国杯では4位となり、グランプリファイナル進出を決めた。
2012年3月、マイスラーゼとのペア解散を発表した。コーチは「ジャンプを失敗して、いつも謝ってばかりいた。」と語っている。5月にはフランス人のヤニック・ココンと練習をしていると報じられたが、ロシアスケート連盟のアレクサンドル・ゴルシコフは「第2のマリナ・アニシナにしたくない。」と発言をし、移籍を許可しない意志を示した。2014年6月、カナダのディラン・モスコビッチとペアを結成した。10月15日、ロシアスケート連盟からリリースが発表され、カナダ代表での競技会出場が可能となった。
2014-2015シーズン、3シーズンぶりに国際大会に復帰し、ワルシャワ杯で優勝。カナダ選手権では銀メダルを獲得し、四大陸選手権と世界選手権に初出場した。
2016-2017シーズン、スケートカナダで銅メダルを獲得し、6年ぶりにグランプリシリーズの表彰台に立った。四大陸選手権では初表彰台となる3位。世界選手権では、国内王者のメーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組が負傷で不調のところ、自己ベストの演技で6位に入り、カナダペアのオリンピック出場枠「3」を確保した。
2017-2018シーズン、フィンランディア杯で4位。スケートカナダで6位、フランス国際では4位。平昌オリンピック代表の懸かるカナダ選手権ではペア結成以来初めて表彰台を逃す4位で、代表の座を逃した。四大陸選手権でも4位に終わり、このシーズンは主要な大会でメダルを手にすることはなかった。4月10日、モスコビッチの現役引退に伴いペアを解散した。ペア解散後はシルク・ドゥ・ソレイユと契約し、ショーでのパフォーマンスに参加した。
2019年3月4日、シャルリ・ビロドーとのペア結成を発表。コーチをリチャード・ゴーチエとブルーノ・マルコットに変更し、モントリオールで練習を積むことも併せて発表した。
主な戦績
- シャルリ・ビロドーとのペア (カナダ所属)
- ディラン・モスコビッチとのペア (カナダ所属)
- ノダリー・マイスラーゼとのペア (ロシア所属)
- J = ジュニアクラス
詳細
プログラム使用曲
脚注
参考文献
- 国際スケート連盟によるイリュシェチキナ & ビロドーのバイオグラフィー(英語)
- 国際スケート連盟によるイリュシェチキナ & モスコビッチのバイオグラフィー(英語)
- 国際スケート連盟によるイリュシェチキナ & マイスラーゼのバイオグラフィー(英語)
- FSKATE.RUによるリュボーフィ・イリュシェチキナのプロフィール
- イリュシェチキナ & モスコビッチ (@DylanLubov) - X(旧Twitter)
- イリュシェチキナ & モスコビッチ (@DylanLubov) - Instagram
- リュボーフィ・イリュシェチキナ (@ilyushechkinal) - X(旧Twitter)
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