垂井駅(たるいえき)は、岐阜県不破郡垂井町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。駅番号はCA78

運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。なお、ダイヤは後述する。

歴史

  • 1884年(明治17年)5月25日:国有鉄道の大垣駅 - 関ケ原駅の開業に伴い、駅開業。一般駅。
  • 1889年(明治22年)7月1日:下りホームを新設。
  • 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
  • 1901年(明治34年)8月23日:大垣駅 ‐ 当駅間が複線化。
  • 1902年(明治35年)2月10日:当駅 ‐ 関ケ原駅間が複線化。
  • 1919年(大正8年)7月29日:当駅構内の相川橋梁で列車衝突事故が起こる。
  • 1941年(昭和16年)3月:東側にあった跨線橋を西側へ移動。
  • 1944年(昭和19年)10月11日:当駅北側に迂回線(通称:新垂井線)が完成に伴い新垂井駅開業。当駅を通る下り本線は撤去され、上り列車のみの営業となる。補助機関車を廃止。当駅 - 新垂井駅間は省営バス(後の国鉄バス)府中線が走る。
  • 1946年(昭和21年)11月1日:下り本線が復活、下り列車の停車が再開。国鉄バス府中線が廃止。
  • 1965年(昭和40年)10月:2代目駅舎が落成。
  • 1971年(昭和46年)10月4日:貨物の取り扱いを廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日: 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
  • 1995年(平成7年)3月4日:3代目駅舎が落成(橋上駅舎化)。
  • 2000年(平成12年)2月16日:降雪により立ち往生した下り普通列車を救援するために向かった重連のディーゼル機関車(JR貨物)が当駅の安全側線に突っ込み脱線。事故から約20時間後に復旧。
  • 2002年(平成14年)11月12日:自動改札機設置。
  • 2003年(平成15年)4月16日:北口駅前広場(ロータリー、歩道、駐輪場)の整備が完了。これにより以前から進められていた一連の駅周辺整備事業が完成。
  • 2006年(平成18年)11月25日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる。
  • 2010年(平成22年) 2月13日:上下線ホームにエレベーター設置。駅構内に多目的トイレ設置。
  • 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正に伴い、京都・大阪方面に直通する普通列車の運用及び「ホームライナー関ケ原」の運転区間縮小により当駅に停車する運用が廃止。
  • 2018年(平成30年)3月:駅ナンバリングが導入。
  • 2019年(令和元年)8月21日:自動改札機が更新され、新たにICカード専用改札機が設置。
  • 2024年(令和6年)
    • 1月31日:JR全線きっぷうりばの営業を終了。
    • 2月1日:サポートつき指定席券売機の設置とともに、お客様サポートサービス導入に伴い無人化。

駅構造

構内北側に単式ホーム1面1線と南側に島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。島式ホーム側は上下両方向の発車・到着が可能である。橋上駅舎を備え、南北に駅前広場をもつ。また、北口の広場には竹中半兵衛の銅像が鎮座している。

お客様サポートサービスを導入している無人駅であり、大垣駅が管理している。2024年1月末までは有人駅であった。なお、当駅には自動券売機・サポートつき指定席券売機・自動改札機などがあり、TOICA及び相互利用可能なICカードの利用が可能である。

のりば

備考
  • 駅前広場から改札までは南口、北口ともにエレベーターと上りエスカレーターを1基ずつ備える。改札から各ホームまではエレベーターがそれぞれ1基あり、2・3番線には上りエスカレーターが1基設置されている。そのため駅前広場と各ホーム間は自由通路を含め、バリアフリーに対応している。

ダイヤ

普通は全て大垣発着であるが、快速系統の各列車は岐阜・名古屋方面へ直通する。

日中時間帯
  • 米原 - 大垣を運行する普通が、上下線とも1時間当たり2本停車する。
  • 米原始発の新快速と関ケ原始発の新快速・区間快速が運行される。なお、土曜・休日は米原発着の特別快速と米原行きの区間快速も運行される。
夕方以降
  • 米原発着の特別快速・新快速・快速が運行される。なお、晩は米原行きの区間快速も運行される。

利用状況

「垂井町史」、「岐阜県統計書」、「垂井町勢要覧」によると、各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。大垣駅 - 米原駅の途中にある駅では最も利用客が多い。

年度別1日平均乗車人員(1884年 - 1911年)

年度別1日平均乗車人員(1912年 - 1925年)

年度別1日平均乗車人員(1926年 - 1988年)

年度別1日平均乗車人員(1989年以降)

駅周辺

  • 南口側を中心にコインパーキングや月極駐車場が分布している。
  • 平成期に構内のキヨスクが撤退した。最寄りのコンビニは南口から500メートルほど離れている。また、最寄りのスーパーマーケットは北口から100メートルの場所にある。なお、キヨスク跡地には飲料・惣菜・アイスクリームの自販機が設置されている。

北口

南口

バス路線

北口
  • 垂井町巡回バス(運行日:平日)
    • 垂井・宮代・表佐線
    • 垂井・岩手線
    • 府中・東線
  • 池田温泉福祉バス(運行日:火・金・土日祝)
南口
  • 名阪近鉄バス(運行日:不破高校の登校日)
    • 不破高校スクール線
  • 垂井町巡回バス(運行日:平日)
    • 栗原・表佐・東線

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
■特別快速・■新快速・■快速・■区間快速・■普通
大垣駅(CA77) - (南荒尾信号場) - 垂井駅(CA78) - 関ケ原駅(CA79)

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 監修者 国土交通省鉄道局「東海旅客鉄道株式会社」『鉄道要覧』 各年度、電気車研究会・鉄道図書刊行会、東海道線掲載頁頁。 
  • 『鉄道ピクトリアル2013年3月号 【特集】東海道本線(Ⅱ)』第63巻第3号(通巻第873号)、電気車研究会、2013年3月1日。 
    • 今田保「東海道本線 歴史の趣味 名古屋-神戸間」p.11
    • 「関ケ原越えのいまむかし」pp.54 - 56
    • 三宅俊彦「関ヶ原越えを辿る」pp.57 - 62
    • 祖田圭介「東海道沿線の駅構内の今昔 名古屋-神戸」pp.67 - 68
  • 松本典久、池口英司「東海道本線 名古屋~神戸 223.5km」『鉄道ファン2008年1月号 特集:東海道本線2』第48巻第1号(通巻561号)、交友社、2008年1月1日、15 - 16頁。 
  • 日本国有鉄道 謹呈「線名索引 東海道線」『時刻表 全国ダイヤ改正号』 秋号 1980、日本国有鉄道、432頁。 
  • (監修)今尾恵介 著「駅名一覧 東海 東海道本線(3)沿線 JR東海道本線(3)豊橋~米原」、日本鉄道旅行地図帳編集部(編集) 編『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線』 7号東海、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年11月19日、35 - 36頁。ISBN 978-4-10-790025-8。 
  • 川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 名古屋駅 - 米原エリア』講談社、2009年7月20日。ISBN 978-4-06-270015-3。 
  • 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日。ISBN 978-4-330-08020-8。 

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧
  • ミステリー列車が消えた - 当駅および垂井駅が登場する西村京太郎の推理小説。
  • 東海道線 (名古屋地区)

外部リンク

  • 垂井駅 - 東海旅客鉄道

垂井駅南 名鉄協商 予約P

垂井駅周辺

垂井駅の秘密 不破郡垂井町垂井駅は中山道垂井宿駅なのに東海道本線垂井駅なのか? 東海道本線下り線ホームは何処に有るのか? YouTube

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