来見寺(らいけんじ)は、茨城県北相馬郡利根町にある曹洞宗の寺院。

歴史

1560年(永禄3年)、布川城の城主だった豊島頼継の開基である。元々は開基の頼継に因み「頼継寺(らいけいじ)」と称していたが、徳川家康の来訪を機に「家康公がた寺」ということから「来見寺」に改称した。

家康は鹿島神宮参詣の途中に立ち寄ったもので、その際に当寺の松を気に入ったことから、家康に献上されている。返礼として江戸城に植わっていた梅の木が贈られており、「松替えの梅」として現存している。

家康ゆかりの寺ということから、門を赤くすることが許されている。

墓地には、開基の豊島頼継や江戸時代の地理学者である赤松宗旦の墓がある。

文化財

  • 赤門(利根町指定文化財 昭和52年7月24日指定)
    来見寺の中でも最も古い建造物で、宝暦五年(1755年)に再建された。徳川家康ゆかりの寺ということから、特別に赤色に塗ることを許されたもので、ふつうは通ることも遠慮したものだと言われている。扁額は明僧の心越の書である。赤門に向かって右側には小林一茶の句碑が建っており、「赤門や おめずおくせず 時鳥ほととぎす」と刻まれている。

交通アクセス

  • 布佐駅より徒歩28分。

脚注

参考文献

  • 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年

外部リンク

  • 赤門(あかもん) - 利根町役場

利根町・河内町 つくば新聞

布川城_来見寺

瑞竜山来見寺本堂・客殿庫裏|日本建築研究所|寺院・神社・文化財専門の建築設計事務所

来見寺 北相馬郡利根町/茨城県 Omairi(おまいり)

来田見宮