かり (猟、狩、「狩り」とも)
大和言葉の用言(動詞)の「かる」があり、それを体言(名詞)にしたもの。「猟」「狩」などは、それに漢字をあてたもの。「~狩り」という形で 他の語の後ろに配置して複合語にする場合は「-がり」と濁音になる。
一般概念
- 鳥や獣を追い立てたりして捕えること。→狩猟 hunting
- 動物が動物を捕えること。→捕食(生物学用語)
- 魚や貝などをとること。すなどり。→漁、しおひがり(潮干狩)、磯狩り
- 薬草・松茸・桜花・紅葉などを尋ね探し、採集したり、観賞したりすること。万葉集には「杜若(かきつはた) 衣(きぬ)に摺(す)り付け 大夫(ますらを)の 着襲(きそ)ひ かりする 月は来にけり」とある(大伴家持)。→みかん狩り、きのこ狩り、山菜狩り、眺めるだけの紅葉狩や花見など。これらはすべて、無断採取の場合森林窃盗罪となる。その他、観光農園における果実狩りなど。
- (転用)人・人の集まり・似たような人たち、などを追い捕えること。何かを見つけて責めたり取り上げること。
- 魔女狩り。赤狩り(共産主義者や共産主義的思想を捕えて糾弾すること)、右翼狩り
- 人をとらえて、暴行を加えたり、脅して金品を奪ったりすること。(おやじ狩り、おたく狩り、ホームレス狩り)
- 刀狩り (刀や他の武器を見つけて取り上げたり、その使用を禁止すること)
- (「狩り込み」という表現で) 警察が、街頭にいる売春婦や浮浪者などをいっせいに検挙(一斉検挙)すること。
- 特定の車種(やその乗り手)を狙った取り締まり。(違反ユーザーの確率が高いとされて行われる例としては、いわゆる環状族を狙った「シビック狩り」、当時は違法だった輸出仕様車のハンドルに交換した車両を狙った「刀(=スズキ・カタナ)狩り」など。)
作品名
- 交響曲第73番 (ハイドン)
- 弦楽四重奏曲第17番 (モーツァルト)
- 狩り (ポルカ) - ヨハン・シュトラウス2世の管弦楽曲
関連項目
- 猟 で始まる記事の一覧
- 狩 で始まる記事の一覧
- ハンティング で始まる記事の一覧
- フォックスハンティング
- パージ
脚注




