石橋 守(いしばし まもる、1966年10月23日 - )は、日本中央競馬会(JRA)所属の調教師、元騎手。

来歴

騎手

1966年10月23日、福岡県にて出生。父・守義は上田武司厩舎の厩務員で、一家は栗東トレセン設立に伴い1970年秋より滋賀県に移り住む。父は特に騎手になれと言うこともなく、体の弱い石橋に水泳をすすめた。水泳では県大会へ行くほどの成果をあげるが、石橋は自然と騎手を志すようになっていった。

1985年、同期の柴田善臣や須貝尚介らと共に競馬学校を卒業。境直行厩舎の所属騎手としてデビューし、初騎乗を初勝利で飾る。1992年にミスタースペインで京阪杯を制し初重賞勝利。ライブリマウントとのコンビでは1995年のフェブラリーステークス(当時GII)、帝王賞等を7連勝。第1回ドバイワールドカップにも遠征している。中央でのGI初勝利はデビューから22年目の2006年のことで、メイショウサムソンとのコンビで皐月賞、東京優駿のクラシック二冠を勝利。同馬とのコンビで翌2007年の天皇賞(春)も勝利した。

このほか、海外ではドバイ遠征の直前にバーレーンで騎乗。2009年にはマカオジョッキーシリーズに出場し、最終戦のオータムトロフィー(マカオG3)を6番人気のGolden Pistolsで優勝した。

調教師

2012年12月、2回目の挑戦で調教師試験に合格し、翌2013年2月に引退。河内洋の下で技術調教師として働いたのち、2014年3月1日付で厩舎を開業した。開業時の厩舎スタッフには小原義之や芹沢純一(いずれも調教専門の調教助手)がいる。また2022年には騎手の角田大河が所属している。

2021年9月25日に中京9Rで勝利しJRA通算100勝を達成。

2024年3月23日、管理するメイショウタバルが毎日杯を制し、開業11年目、重賞はのべ38頭目の出走で待望のJRA重賞初制覇を飾った。なお、メイショウタバルの母メイショウツバクロは、石橋が騎手時代に最後の勝利を挙げた馬である。

表彰歴

  • 1985年 関西放送記者クラブ賞(新人賞)
  • 1992年 フェアプレー賞
  • 2006年 第39回日本プロスポーツ大賞功労賞

騎乗成績

主な騎乗馬

  • ミスタースペイン(1992年京阪杯、高松宮杯)
  • ライブリマウント(1994年ウインターステークス・1995年平安ステークス、フェブラリーステークス、帝王賞、ブリーダーズゴールドカップ、マイルチャンピオンシップ南部杯)
  • ゴッドスピード(1996年小倉3歳ステークス、府中3歳ステークス)
  • マチカネワラウカド(1998年ウインターステークス・1999年白山大賞典、東海菊花賞)
  • ゴウゴウキリシマ(2006年シンザン記念)
  • メイショウサムソン(2006年スプリングステークス、皐月賞東京優駿・2007年産経大阪杯、天皇賞・春
  • メイショウトウコン(2007年平安ステークス)

調教師成績

主な管理馬

※括弧内は当該馬の優勝重賞競走

  • メイショウタバル(2024年毎日杯、神戸新聞杯)

主な厩舎所属者

  • 芹沢純一(2014年- 調教助手)
  • 小原義之(2014年- 調教助手)
  • 水口優也(2015年 騎手)
  • 角田大河(2022年-2024年 騎手)

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 木村幸治『騎手物語』(洋泉社、1998年)ISBN 4-89691-298-5

関連項目

  • 騎手一覧
  • 競馬の調教師一覧
  • 藤田伸二、小坂忠士、荻野要 - 石橋の弟弟子(ただし石橋と同時に所属していたのは藤田のみ)。

【調教師】「石橋 守」プロフィール 競馬データアンテナ

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