愛宕神社(あたごじんじゃ)は、埼玉県羽生市の神社。
歴史
文禄年間(1592年 - 1596年)に創建された。天正年間(1573年 - 1592年)に発生した会の川の洪水により壊滅状態になったが、文禄年間に復興して村を再建、鎮守として祀ったのが当社の由来である。「宝珠坊」が別当寺であった。宝珠坊は修験道の寺院であったが、1699年(元禄12年)に「小松寺」が引き継いだ。小松寺は小松神社の隣にあった寺院であったが、明治初期の神仏分離により、廃寺に追い込まれた。一方、江戸時代後期の地誌『新編武蔵風土記稿』では、島山寺が別当寺となっており、実際に「嘉永三年(1850年)」の社殿建立を記した棟札には、島山寺の名が記されている。この年に別の場所から現在地に移転している。
1872年(明治5年)、近代社格制度に基づく「村社」に列せられ、1907年(明治40年)の神社合祀により、「天神社」「稲荷社」が合祀された。ただし、稲荷社については怪奇現象が起きたことから、祟りを恐れて元に戻されている。
交通アクセス
- 路線バス堂裏停留所より徒歩21分。
脚注
参考文献
- 埼玉県神社庁神社調査団 編『埼玉の神社 入間・北埼玉・秩父』埼玉県神社庁、1986年


