Xクラス (X-Class)は、ダイムラーが製造、メルセデス・ベンツブランドで販売していたピックアップトラックである。
概要
メルセデスベンツ初のピックアップトラックであるXクラスは、2016年10月26日に、コンセプトXクラスとしてストックホルムで発表された。
ルノー日産アライアンスとの共同開発のもと、日産のNP300ナバラとフレーム及び主要コンポーネンツを共有する。NP300ナバラとルノー・アラスカンが単なる顔違いの姉妹車であるのに対し、Xクラスはキャブ幅を50 mm拡大するなどの大掛かりな設計変更がなされており、外観における共用パーツはごく僅かである。
発表されたコンセプトXクラスには「パワフル アドベンチャー」と「スタイリッシュ エクスプローラー」の2種が用意された。「パワフルアドベンチャー」は本格オフロード走行向けのクロスカントリーピックアップ、「スタイリッシュエクスプローラー」は都会向けのラグジュアリーピックアップとしてそれぞれ設定された。
2017年7月18日、南アフリカのケープタウンにて、Xクラスが発表された。基本構造は前述のとおり、NP300ナバラと共有するものの、フロンドグリルにはスリーポインテッド・スターが貼られ、インテリアはメルセデスの車種のそれを基調としている。
グレードは「ピュア」、「プログレッシブ」、「パワー」が設定され、現在は4ドアのダブルキャブ仕様のみ用意される。
パワートレインは直列4気筒2.3 Lディーゼルターボ(YD25ベース)であり、シングルターボを搭載した、X220d。大小2基のターボチャージャーを搭載したX250d。さらに2018年にはV型6気筒ディーゼル(OM642ベース)が導入される予定である。また一部地域では4気筒ガソリンエンジンが導入される。駆動方式は後輪駆動と四輪駆動が選べる。
欧州、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジルにて販売される計画である。
2020年、同年5月を以て生産中止されると報じられ、ダイムラー本社も事実と認めたという。
自動車衝突安全テスト
脚注
注釈
出典
関連項目
- ルノー・アラスカン
- 日産・フロンティア
- ザ・クルー2



